

株式会社良品計画カフェ・ミール事業部

「“もっとシュワシュワーっと”とか、関西人が使う擬音語をいっぱい使って(笑)細かいリクエストをしたんです」。味覚の差を言葉で表現するのは至難の技。松岡さんは、もうそこはニュアンスで伝えるしかないと笑います。しかし伊藤氏はニュアンスの方が有り難いと言い切ります。「飲んで“自分がどう感じたいか”という感覚的な部分がとても重要なんです。そこが分かれば、雰囲気が掴めます」。伝えるために重要なのは、専門用語でもデータの数字でもなく、どうなりたいかという感覚。だからこそ、ニュアンスが重要な手がかりになってきます。逆に、その感覚がない場合は困ってしまうのだとか。オリジナルドリンクを依頼される方の中には「珍しい品種の果実が余っているからジュースにしてほしい」という声も少なくありません。もちろん、オリジナルドリンクを作りたいという想いには、何としても答えたい。しかし、新しい食材さえあれば、新しい飲みものになるかーというと、そうではないのです。
「僕らが作ってるものは、飲みものというより、むしろ飲んだ瞬間の気持ちみたいなものです。大切なのは“それを作ってどうするの?飲む人をどんな気持ちにさせたいの?”って部分です。松岡さんには、何のために作るのか、どんなものが飲みたいのか、明確にあったのでよく理解できました」。本当の意味での新しいものとは、新しいシーンを生みだすものではないでしょうか。開発者は、そんな想いを持った依頼者の代弁者です。松岡さん日向さんが想い描くクリームソーダを表現するために、伊藤氏の奮闘は続きました。

まず「もっとシュワシュワーっと」というリクエストに応えるために、ソーダはもとより瓶も吟味します。ペットボトルよりも空気を通しにくい分、鮮度を保ち、炭酸を維持することができるガラス瓶を採用。さらに天然着色料の場合、光に当たると色が薄くなってしまうことから、光を通しにくい茶色のガラス瓶に。瓶の容量は、カフェで提供されるグラスとちょうど同じ容量で製造することにしました。肝心のソーダは、単体で考えるのではなく、Café&Meal MUJIのソフトクリームとマッチした時の甘さ、おいしさ、炭酸の強さを追求。その結果…「ドンピシャでした。ちゃんとこちらの意向を汲み取って、それをズバリと形にしてくださるので、技術力の高い会社だなと思いました」と松岡さん。こうして数回の試作で見事、合格点を得ることができたのです。

2015年、クリームソーダの初回製造が行われました。そこには松岡さんと日向さんの姿も。「工場見学させてもらったんです。工場の中でできたてのソーダを飲んだ時は最高でした!」と日向さん。松岡さんも「感動しましたね。ちょうど開発中の炭酸マシーンを紹介して頂いたんですが、みなさん熱く語られるんですよ。私たちも開発をしているんで、そこがすごくいいなと思いました」
友桝飲料では、工場見学を受け入れる体制が整えられています。それは、常に製造状況をオープンにすることが安心につながると考えているからです。日向さんもまた、Café&Meal MUJIのブログで常に情報を公開しています。「私たち飲食事業は、どういう産地で作られて、どういう人が携わっているのか、全面に出していくべきだと思っています。そうじゃないと安心安全にはつながりませんから」。食を見つめる真っ直ぐな眼差しがブログからも伝わってきます。(Café&Meal MUJIのブログ)



Café&Meal MUJのクリームソーダは、親子やカップルなど、いろんな層の人たちに受け入れられる飲みものになりました。2年たった今でも、夏のおすすめメニューとして人気を集めています。さらに第二弾も友桝飲料で開発中なのだとか(お楽しみに!)。そして、意外にも?クリームソーダは女性客だけではなく、年配の男性客からの注文も多いのだそうです。それは、きっとあの頃の思い出が、このクリームソーダの中にも、とけこんでいるから。ストローとスプーンで静かにかき混ぜると、シュワシュワーと泡がはじけ飛び、澄んだエメラルドグリーンのソーダ水に、真っ白なソフトクリームがとけていく。いつの日か、この新しいクリームソーダも、誰かの懐かしい思い出になるのかもしれません。


【飲めるお店】
Café&Meal MUJI 各店
※クリームソーダの取扱い店舗は
国内のみとなります。
https://www.muji.com/jp/shop/search?q=Cafe

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