株式会社 友桝飲料 代表
株式会社 友桝飲料 商品開発部
株式会社 友桝飲料 二代目
ハイボールブームから、思いがけずに火がついた友桝飲料の無糖炭酸水。
お客様の声を受けてこれまでにないオリジナル炭酸水の開発に乗り出します。
ただ、それはそのまま無糖炭酸水を作るだけでは終わりませんでした。
友桝飲料だからこそできる無糖炭酸水とは、どんなものだったのでしょうか。
そうですね。でも当時は無糖炭酸水といっても加工水に炭酸と微量の添加物を加えた炭酸水が主流でしたから、健康のために飲むのであれば、原料となる水も天然水がいいだろうと、天然水の無糖炭酸水「蛍の郷の天然水スパークリング」を開発しました。そもそも弊社は水にこだわり、2012年に湧き水の美味しい佐賀県の小城市に移転していましたから自然な流れだったと思います。
小城市は、標高1000m超の秀峰天山の美しい湧き水が流れる里です。夏は数十万の蛍が乱舞する場所として知られています。友桝飲料本社の敷地内にも、地下152mの岩盤層から地下水が自噴していますから。20mの高さまで噴出するほどの水量と良質な水質が自慢で、『100本掘って1本出るか出ないかの名水』と言われたほどです。その湧き水を使うのは必然でした。
天然水の無糖炭酸水「蛍の郷の天然水スパークリング」は人気を集め、
それに追随するかのように炭酸業界でもミネラルウォーターの炭酸水が増えてきました。
そこでさらに、次の一手を考えます。
はい、大手もミネラルウォーターの炭酸水を作るようになったからですね。他にないものをーと考えた時に、一番に浮かんだのが「トモマスは炭酸が強い」というお客様の声だったんです。そもそも強炭酸に共通の定義はありません。しかし炭酸飲料のガス圧は最大で約4gv程度と定められていました。そのためそれ以上に炭酸の強いものを作ろうという発想自体、当時の飲料業界にはなかったと思います。
実は、それもたまたまで(笑)。偶然、調べものをしていたら、法律が改正されて炭酸の強さがそれまで「約4.0gvまで」だったのが「5.0gv以上でも理論上可能」になっていたんですよ。飲料業界には通知は来ていなくて、容器業界にだけ通知されていたようで。コレだって思いました。それじゃ新しい法律の範囲内で最も炭酸が強い「強炭酸」を作ろうと。
確かに業界は全て以前の基準を元に製造設備が設計されていましたから、それらすべてを検証し直す必要があり、容易ではありませんでした。また製造だけの問題ではなく、資材や流通など課題は山積みでした。実績が無いわけですから、資材メーカーさんから協力を拒まれることも多かったですよ。でも、これができるのは自分たちしかいないと信じていましたから。企業秘密なのであまり詳しくは語れないのですが、リスクを覚悟の上で2年ほど耐圧試験を繰り返して検証を重ねていき、2016年にようやく世界初のガスボリューム5.0!の「強炭酸水」を、業務提携先である企業からネット限定で販売することができました。
そうですね。最初はネット限定でしたが、今では実店舗でも販売されていますし、炭酸水部門で売上げ1、2位を争う主力商品にまで成長してくれました。おかげさまで強炭酸だけで市場のかなりのシェアを弊社の商品が占めている状況です。その後もグレープフルーツやレモンなど果実の風味を加えた「無糖フレーバーシリーズ」も、おかげさまでプロ御用達の強炭酸水としてシェアを広げています。
自分たちも驚いていますが、ただ単に強炭酸にこだわっているわけではありません。それぞれの商品が表現したい味に合わせて、最適な炭酸の強さを提案することも自分たちの大事な仕事だと思っています。
なかなか現時点でお答えするのは難しいのですが、例えば「※※みたいな泡が楽しめる」とか、「※※と泡がはじけるインパクトのある炭酸水」とか。炭酸ガスの混合技術を高めて、より泡の質にまでこだわった商品を世の中に出していきたいですね。
はい、春からプリフォームというペットボトルの製造設備が整いました。これで今まで以上にオリジナルでのボトルの型を製造しやすくなりました。また、資材がコンパクトなので、これまで既製のペットボトルをトラック10台くらいで搬入していたものが、1台で済むようになりました。
そもそも炭酸水を飲むことは、大きな意味で環境に良いことなんですよ。ちょっと大げさかもしれませんが(笑)炭酸水の泡は二酸化炭素(CO2)です。炭酸飲料で使用される炭酸ガスの多くが、プラントから排出されるものを回収・精製して製造されたものです。だから、炭酸飲料の消費が増えるということで、引いては大気中に放出されるCO2排出の削減にもつながっているんですよ。
炭酸がヒール役になっていた時代から、
炭酸がヒーローになる時代へ。
こどもや若者が楽しむための飲みものから、
おじいちゃん、おばあちゃんにも
愛される炭酸水へ。
あふれる炭酸愛のもと、
偶然を必然に変えながら
友桝飲料のチャレンジは、
これからも続いていきます。
オンラインショップからも購入できます
複数のオンラインショップから購入できます。
「カラン、カラン」とビー玉を鳴らしながら飲む、ラムネ。 夏の風物詩であるラムネが時代とともに減りつつある今、 ひそかに若い人達の間で人気を集めているのが、「フルーラ」です。 それは式を控えた花嫁さん達の手によって広がっていったのですー
清らかな水源に恵まれた蛍の名所、佐賀県小城市。 自然豊かなこの場所に、友桝飲料の本社工場はあります。 ここには、炭酸のこれまでとこれからが詰まっていました。 シュワシュワと消えてなくなる炭酸に込めた消えない想いとは…
福岡の都心からフェリーでわずか10分のところにある、能古島。 この島で愛され続けている地サイダーが「能古島サイダー」と 「nocorita」です。そこには地震にも負けない、 島の小さなカフェから生まれた物語がありました…
全国のレストランやバーなどで多くの支持を得ている プロバーテンダー岩永大志さん監修の「n.e.o」シリーズ。 開発するにあたり、岩永さんが足繁く通った場所、 それは、博多の小さな老舗ソース工場でした…
あざやかな緑色のソーダにソフトクリームが浮かぶ。 昔ならどこの喫茶店でもお目にかかれた、クリームソーダ。 最近では、あまり見かけなくなったあの懐かしい味が Café&Meal MUJIにあるのです。昔とどこが違うかというと…
砂蒸し温泉施設、ホテル、JR九州「特急・指宿のたまて箱」など 指宿はもちろん全国各地に広がっている「指宿温泉サイダー」。 発案者は、長崎県出身、西郷さん似の?倉本さん。 ある日、指宿ならではの手土産がないことに気がついて…
「こどもだって飲まなきゃ、やってらんねーよ」 というキャッチコピーで飲料界にデビューしたのは、 見た目はビール、中身はリンゴ!の「こどもびいる」。 実は、こどものためのびいる、じゃなかったようで…
現在準備中です。