この言葉を意識しながら生活してる人なんていないとは思うのだけれど、
もし、一人一人が自分(又は所属する組織やチームと読みかえてもいい)
にとっての天王山が今この時・この瞬間だということを明確に分かるの
なら…たぶん人はみんなもっと幸せな人生を歩んでいけるのだろう。
ただ、残念ながらほとんど全ての人はその瞬間が過去になって、それも
ずいぶん経ってからじゃないと気付けなかったり、又はそういうタイミング
があったことにすら気付かないまま生涯を送ってしまうというような、
この言葉には実はそんな扱い難い性質の意味合いも含んでいるのだろう。
どういうわけか、、誤解を恐れずに言うならば、会社経営が一年単位の
戦いだとして、その瞬間というものが最近よく分かるようになった気が
する。そう思いこんでいるだけなのか、それとも日常の生活の中にそんな
場面を作ることで知らず知らずに人生を楽しんでいるだけなのか、まあその
どちらでもいいとして、そんなときの自分なりに守っている鉄則がある。
そういう場面ってときは決まって想定外のいろんな状況が出現するもので、
…最近では経験からその予期せぬことが起こることまで想定されていたりする
んだけれど…そんなときは当初計画通りの100%、最善策に固執するんではなく、
70点かもしれないけれど良策と思えるもので対応するようにしている。
それともう一つ、そんな場面では決まって厳しい判断をする必要に迫られる。
戦術的にはいわゆる死地って場所にどうしても人を配置しないといけない場面
なんかがそのいい例として、そんなとき、その指示を出すものとして決まって
最も厳しい最前線に自分を配置するようにしている。
今のところ、短い36年程の経験としてはこの対処法に誤りはないようだ。
平成24年7月6日現在、新工場移転初年度の戦いは佳境を迎えてはいるものの、
概ね順調に推移中。とはいえ今からが夏本番…若い頃が懐かしい。。