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ふと気が付くと、、、もうすぐ39歳になる自分の周りから
「大正生まれ」の人を探すことができなくなってしまった。
もちろん、人には寿命があり、いつかそういう日が来ると
いうことは誰でも覚悟していることではあるけれど。
そしてつい先日、おそらくは自分の生涯で一番最後のとても
身近な「大正生まれ」の女性の最後を見送った。
彼女の98年という長い生涯の中で、そのほんの終わりごろを
少しだけしか知らないけれど、たまに会って接するたびに、
その凛とした、自立した生き方なんかに触れ、とても頭の下
がる想いを強くしていたことなんかに今更ながら気が付いた。
…と同時に、似たようなというより全く同質の感情を、人生
の師である祖父に抱いていたことなんかを思い出す。
どちらも、もう決して自分の生涯においては見ることができ
ないであろう、明治・大正生まれの人間のある典型的な生き方
のように思われて心に沁みる。
たまたま嫁いだ先の家業を夫に先立たれてからも一人黙々と、
人生の終わるその前日まで、お金なんかの為でもなく、私生活
は質素そのもの…誰に言われるでもなくただ実践
後に続くものとしてしっかり記憶に留め置こう。
お正月、我が家恒例の十日恵比寿参拝の帰りに寄り道。
とても小さな狭い居間、
親子4代ひ孫に囲まれ賑やかだった昼下がり…
初恵比寿 笑い声聞く 昼寝かな

二度と戻らない幸福だったその空間をありがとう

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