ここに一枚の家族写真がある。

何の変哲もないセピア色に色あせた集合写真を見ていると、なぜだか
とても安心した気持になってしまう。
決して裕福でもなく、どちらかというと忙しいばかりのこの家族には、
今の子供たちには想像できないかもしれないけれど、本当に休日が
無かった。一年364日が仕事で、この集合写真を撮ったであろう元日
のみが唯一のお休みの日だったに違いない。。
40年近く経った今、西暦2012年この家族はそれぞれに家庭をもち、
孫に囲まれ、ときおり集まっては故人を偲びながら、みんな仲良く
とても幸せな人生を送っている。
家族なんで今でも頻繁に兄弟げんかはしているものの…
兄弟や親子で一緒に事業をすることの難しさ、ときどきメディアなんかで耳にする
親族間のごたごた話なんかを聞くたびに、この写真に写っている
家族の偉大さと、人の幸せの形や感じ方なんかについてちょっと
考えたり、、新しく出来たこの場所が、みんなのそんな気づきの場
になってくれたらなあ。。