アップル創業者スティーブジョブズの死。ちょうどその前日初めて手元にiPhoneが
届いたばかりの訃報だった。
実を言うと個人的にはアップル社製の製品は大学の研究室でMacをほんのかじり程度
に使ったくらいで、実体験としてはこれから活用するであろうこのiPhoneが初という
ことにはなるのだが、、
その後彼の残した言葉を紙面やメディアでよく見かけるようになった。
・「今日が人生最後の日だとしたら、私は今日する予定のことをしたいと思うだろうか」
・「いつかは死ぬということを覚えておくことは落とし穴を避けるための私が知る最善の方法である。何かを失うと考えてしまう落とし穴を。」
なるほどいい言葉だと妙に納得しながら、思い出した下の一節。司馬さんがその作中で
坂本竜馬に言わしめた文。
「人の一生というのは、たかが五十年そこそこである。
いったん志を抱けば、この志に向かって事が進歩するような手段のみをとり、
いやしくも弱気を発してはいけない。
たとえ、その目的が成就できなくても、その目的への道中で死ぬべきだ。
生死は自然現象だから、これを計算に入れてはいけない。」
一方では死をあえて意識させ、一方では死を計算に入れない。この一見矛盾する言葉を
聞きながら、結局事の本質ってやつはそれを探しに来た人にだけ分かるように、ちゃんと
誰かがどこかにヒントをおいてやってるんだなあ…。先人たちに感謝しながらの、
iPhoneとの悪戦苦闘。。